「実話」守ってくれた犬~薄れゆく力~

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小学生の私は、熱を出して家で寝ていました。

母は、パートで朝から居なかった。

学校を休んで家で一人で寝ていた私。

 

 

ざわざわっ・・ザワザワッ・・・・

 

「あ〜・・・また始まった・・・」

 

目を開けると、見えるわけもなく、人の気配がずっとしていたのだ。

部屋の中をなんとなく見渡して、感じるだけならいいやって思い、

寝ることにしたんです。

 

でも・・・

 

頭で感じるような、体で感じるような不快感、ざわつく感じで

ウトウトするものの、寝れませんでした。

 

「ただいま〜。」母が帰ってきました。

 

階段を上がってくる音。

カチャッ。。。戸が開いた。

見ると小さな子犬が母の手に乗ってるのが見えました。

 

「ワァッ~~~。犬ww」

 

「まだ目が見えてないから親犬のとこに連れて帰るけど、この子犬もらうことに

したんよ。夕方仕事終わったら、また連れに帰るからそれまで一緒にいていいよ。

お母さんは、また仕事に戻るからね。」

 

「うんうんw」

 

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指を口元に持っていくと、吸い付いてくる子犬。

可愛くてかわいくて。

 

母が職場に戻った後、犬を隣に寝かせ、じっと見ていると

「あれ?静かになった??この子のおかげかな?」

 

気が付くと寝ていたらしく、母に起こされたのです。

そして、熱も下がっていました。

 

どういう理由で静かになり、熱が下がったのか分からないですが、

この子には、それから色々助けてもらうことになります。

 

 

それから2か月後。

犬が家に来ました。ころころのプクプク。ブサイクやから男前になるように

ダンディーと付けようと母が言い出し、名前をダンディーと命名しました。

 

何か月か過ぎたころ、朝学校へ行こうとしていると、

ダンディーがまとわりついてきて、何か様子が変でした。

集団登校だったので、家を出ようとすると、そばから離れない・・

 

「おかーさーん!ダンディーが離れへんよ〜。」

 

母が慌てて抱き上げて、

「いつもこんな事ないのに、どうしたんやろ?」と言いながら

家に連れて戻りました。

 

何も気にすることなく、私は学校に行き、いつも通り過ごしていたんですが、

お昼休みに、事件が起きました。

 

雨だったために、体育館で皆で遊んでいたんですが、

バスケットのゴールポストの下にマットを積み上げて、

ゴールポスト裏にある壁とつながっている棒にぶら下がり、

遠くまでジャンプする遊びをしていたんです。

 

今考えれば危ないですよね。。。。

 

皆で遊んでいる途中、変な違和感が襲ってきて、やめた方がいいって

思ったんですが、

皆で遊んでいる手前、やめるわけにもいかず、

ぶら下がったんですが・・・・・・・・

 

反動をつけるためにゆらゆら体を揺らしていたら、

手を上から握られた感覚になり

「ん?」って上を見上げ手を見た瞬間、握っていた手がパーになり

揺れて反動をつけていた私の体は飛んでしまいました。

 

「わっ!!!どうしよ。」って思った瞬間、体を立て直す暇もなく

今度は、両腕が背中に回され、そのまま手の上に体が乗る形で落ちたのです。

 

周りは騒然となり、慌てて友達が先生を呼びに行きました。

 

左手が痛くてうずくまっていると、一人の友達が

「落ちる時、変に手が後ろに回ってたよ、なんで?」っと

聞かれました。

 

どう答えていいかわからず、「分からへん。」と答え、

慌てて飛んできた先生に病院へ連れていかれました。

 

病院では母が血相を変えて来た時の顔を今も覚えています。

 

お医者様が、

「左腕の2本の骨が折れているんですが、とりあえずズレた骨を引っ張ってもとに

戻したんです、大人だったらボルトを入れる手術になっていました。子供なので、

このまま様子を見て、無理だと判断したら手術になります。とりあえず1週間、

安静にして左腕を動かさない様にしてください。ズレるとすぐ手術になります。」

と母に説明しました。

 

先生が母に謝ってました。

母は「トモがやんちゃ過ぎるんです。迷惑をおかけしました。」と

頭を下げていました。

申し訳なくて母親に謝りました。先生にも・・・・

 

帰り道、タクシーの中で

「どうやって落ちたの?ただ落ちただけなら、背中に腕回り込めへんやろ?

 いじめられてるんか?」

母の心配はごもっとも。

「ちゃうよ~。遊んでたら負けたくなくて、思いっきり体揺らしたら手が離れただけ」

と言い訳をしました。

 

その夜・・・痛くて痛くて眠れず、母に痛み止めをもらい布団に入るけど治まらず。

 

しばらくすると、母がダンディーを連れて

「下でクゥンクゥン泣くから、心配してるみたいやから一緒におり」

部屋にダンディーをおいていきました。

 

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ダンディーはまずギプスで肩まで固められた左腕に鼻をつけ、

私の顔を見ました。

 

痛いのよ〜とダンディーに言って一緒に布団に入りました。

 

朝から何かを感じていたんやね。この子は・・・と直感的に思いました。

 

私はこの時から、ダンディーの様子がおかしい時は、注意しようと決めました。

散歩のときも、いつも行く散歩道を、変に嫌がったら別の道に変えたり、

 

夜寝る時に、そばを離れないようだったら、一緒に寝たり、

そんなことを続けていると、私の不思議体験はなくなっていったんです。

 

動物の直感は、すごいんだとこの時思いました。

 

そして3年後、私はダンディーに守られていた事を知る事になるのです。

 

 

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