【実話】友達は今?~薄れゆく力~

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夏休みに入り、テニス部だった私は部活のために学校に向かっていました。

 

途中、同じテニス部の小林〔仮名〕と合流し、40分かけて学校に到着したのです。

 

校門前から向こうに伸びる上り坂。

私はその坂を上ることは無かったのですが・・・

 

私「あれ?あれ樋口〔仮名〕じゃない?」

坂道を登っていく友達を見つけ、門をくぐる前に大きな声で呼びました。

 

「お〜〜〜い 樋口〜〜〜。」

「お〜〜〜い。」

 

「あれ?気付けへんなぁ・・・」

 

門の前から坂道になっているこの道は、50mぐらい続く坂道で

なんとなく坂を上っていく樋口の事が気になりました。


 

小林「ほっとっきや〜、もう行こ〜。」

 

私「うん・・・」

 

樋口は少し変わった子で、クラスでも少し浮いた感じの子でした。

でも、なんとなく私とは普通に話してくれるので

たまに話すぐらいの友達だったんだけど・・・・

 

この時間に学校の前を歩いていく樋口に違和感を覚え

 

私「先に言っといて~、私ちょっと樋口のトコ行ってくるわ。」

 

小林「え〜〜〜!!行くの?部活始まるよ。行こ〜〜〜。」

 

私「うん・・ごめん!」

 

ラケットとカバンを渡し、「持って行っといて〜〜。」と

 

私は坂道を走って行きました。

 

ダッシュしながら、樋口を呼びましたが、彼女は全然気付いてくれなかった。

 

 

やっと樋口に追いついた時には坂のてっぺんまで来ていました。

 

樋「あれ?どうしたん?」

 

丁度、てっぺんにある大きな木の下で

 

私「もう〜、ずっと呼んでたのに・・・なんで気付いてくれへんの?それに、こんな時間にこんなとこで何してんの?」

 

樋「あ〜〜・・・このおっちゃんがちょっと来てッて言うからついて来てん。」

 

私「え??」

 

 

ゾクッ・・・・・・・・・・・・・

 

 

私には誰も見えなかったのです。

一人で歩いていく樋口が気になり追いかけて来ただけだったから、

一瞬、戸惑った。

 

 

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私「ん?どういう事?」

 

樋「このおっちゃんが、ついて来てって言うからな、ちょっと行ってくるわ。」

 

 

なるほど。

 

 

そういう事か・・・・・

 

 

 

この時、樋口が何で皆に避けられていたのかを理解した。

 

 

 

私はこの時、樋口の手を取り、

 

私「樋口、私これからクラブやねん。樋口は家に帰った方がいいと思う。」

思わず出た言葉。

 

樋「なんで??だってこのおっちゃんが」

振り向きながら

樋「あれ?おっちゃんは?」

 

どう伝えようか悩んだけど、

 

私「私には最初から樋口しか見えてないし、今日は家に帰った方がいいと思う。」

 

そのまま思った事を言った。

 

樋口は何かを感じたのか

 

樋「トモちゃん!ありがとう。家に帰るわ。また学校始まったら学校でな。」

私「うん。またね。」

 

この後私は学校に戻り、クラブに行きました。

 

グラウンドから見える、坂の上にある大きな木。

クラブの合間に見上げてしまっていたあの大きな木。

 

もしかしたら何かあったのかもしれない。

 

その後、樋口は相変わらずな感じだったけど、

 

1学年、9クラスもあった結果

中学3年のクラス替えで彼女とかかわることもなくなったんだけど、

 

3年の夏休みが終わり、彼女は登校してこなくなったとうわさで聞いた。

 

 

それから、誰に聞いても樋口の事は分からず、

今もそのままになっています。

 

引っ越したのか、病気になったのか、私には一切情報は入ってこなかった。

 

 

中学生のホンの一幕。

 

あの頃は、自分の事で精一杯

 

今思えば、もう少し気にしていればよかったなと思う。

 

 

 

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