【実話】あの黒い影は一体?!~薄れゆく力~

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帰り道に怖い体験をしてから、あれはいったい何だったのか?

気にするような気にしないような・・・

 

舞台の練習は続いていて、行きも帰りもお墓の近くは通らない様にしていた。

それでも稽古場では、どよ〜〜〜んとした空気が流れていて、

常に重たい印象だった。

 

もうすぐ初日!練習は常に頑張ったけど、少しづつ体調は優れなくなっていった。

練習の疲れなのか、なんなのか・・・・

感じる程度だったから、気にもしていなかったのが正直なところでした。

 

本番に向けて舞台の練習に代わって、舞台裏だったり楽屋周りを、

子供だったので珍しさもあり、ウロウロ練習の合間に見て回った。

所々、重苦しい雰囲気の場所もあったけど、本番間近!

ワクワクの方がその時は勝っていたのかもしれない。

 

その時も気にするほどではないと思っていた。

 

練習最終日。

舞台の立ち位置の最終確認などをしている時に、

客席に、黒い影が見えていた。

たぶん、他の人には見えていないのだろうと言葉にはしなかったが

なんとなく、悲しいような怖いような不思議な感覚にとらわれ始めた。

 

 

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私の確認は終わったので、私服に着替えて、他の人の練習を見ようと

後ろ通路を歩いていると、前からスタッフの方が来たので、

近くに来た時に

「お疲れ様です。」と頭を下げたら、

「え?ともちゃんかぁ!誰かと思ったよ〜。綺麗な女性が前から来たから

 誰やろ?あんな女性スタッフにいたかな?って思いながらジッと

 見てしまったよ」っと言われ、内心焦りながら

「何ですか〜それ〜いい女に見えました?ありがとうございま〜す(笑)」と

 笑いながら通り過ぎた。

「お〜。マジで声かけようと思ったわ」と笑いながらスタッフも歩いて行った。

 

なんとなく話し込むとダメな気がしてやり過ごしたことを

今でも覚えている。

 

そして本番当日

私は本番中に倒れてしまった。

舞台が暗転した時だったので、客席の人たちにはバレなかったが、

その後、落ち着くまで出番がなかったことに安心した。

 

周りでは、緊張からか体がめっちゃ冷えてる。毛布持ってきてっと

いう声が聞こえたが、一瞬真っ暗になって、気付いた時には平気になって

舞台に立つこともでき、その日は事なきをえたが

次の日も、次の日も、その暗転の時に私は気を失った。

 

客席にいたあの黒い影。

今でも覚えている。

舞台に立っている時は、主役の女性の傍にいつも居たことも。

 

あの影が一体何だったのか

なぜ、毎回暗転のたびに倒れるのか・・・

今でも理由は分かりません。

 

それから私は劇団を辞めました。

辞めた理由は、家の事情ですが、あのまま夢を追いかけることが出来たら

もっといろんな事を体験していたかもしれません。

 

今となってはいい思い出です。

 

 

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