「実話」 直感 ~ 薄れゆく力~

小学生の頃

JUGEMテーマ:恐い話・不思議・都市伝説・怪談

 

小学生の頃の私は、毎年、耳鼻科に行っていた。

いつもは活発に遊ぶ、元気な女の子。でも、急に熱が出たりして、

風邪薬をもらっても、治らない私に、お母さんは耳鼻科に連れて行くようになったんです。

 

 

この日の私も、体が重く、熱っぽくて・・・・

2階の自分の部屋で寝かされていました。

 

ふと目が覚めた時、机の上の所に肘から上の手がありました。

「え?手が机の上に生えてる??」

子供の表現的にはこんな感じでした。

 

 

「また、変なん見えた。」

 

お母さんに言っても、信じてもらいないし、このまま無視しよと思いながら、

下の部屋に行く事にしました。

 

 

 

「一人じゃさみしいから、下におる。」とお母さんに言って、下の部屋で寝ました。

 

 

ところが、上からくる変な重い空気に、私はしんどくて

「お熱が出てしんどい」とお母さんに訴えました。

 

「熱が下がるまでは、しょうがない。お薬もさっき飲んだとこやからなぁ~。」

 

そうなんです・・・どうやっても、熱は下がらず、2・3日すればケロッとして元気になる私に、

耳鼻科に連れて行くのも、一つの気休めだったんだと、今となってみれば分かるような気がします。

 

 

この時も、2・3日で熱は下りました。

 

ただ、この2・3日の間に手は見えたり見えなかったり続いていて、

なんとなく、人がいる気配はずっとしていたのを、覚えています。

 

子供だったから、幻覚が見えるのも、

熱を出す度、変な感覚になるのも、みんな一緒だと思っていました。

 

小学生の頃はこんな事が、年に何回かあって、お母さんも私も、気管支が弱く、

すぐに風邪をひく、気管支の弱い子供って決めつけていました。

ほんとに、弱かったのかもしれませんが、ホントに風邪の時と、変な事が起きる時と、

違いがあったんですが、子供だったから、気にもしていませんでした。

 

 

そして熱もさがり、学校に行けるようになったので、学校に行ったのですが、

放課後、友達と帰ろうとしていた時に、なんか変な感覚に襲われて、

「もう少ししてから、帰ろ。」と友達と少し時間をおいてから、学校を出たんです。

 

学校から家までは、徒歩20~30分ぐらい、

小学校を出てから、何か不安感というか、胸騒ぎというか、変な感じ・・・・

 

「なんか風邪まだ治ってへんのかな?なんか変な感じやねん。」と

友達に言いました。

そんな話をしていると、前の方を歩いている友達が見えました。

 

距離的に100メートルぐらい・・・

 

男の人と手をつないで、歩いていく友達を見て、

「あかん!追いかけるよ」と言って走りながら前の方にいる友達の名前を呼びました。

 

何度も何度も友達を呼び続け、走りました。

 

ランドセルを背負いながら走る小学生、なかなか追いつけず・・

 

やっと声が届いたその時、男の人は走って逃げました。

よく見ると、友達は泣いていました。

 

「どしたん?!」

 

話を聞いてみると、

近くにあるスーパーに行きたいから教えて欲しいと言われ、

道を教えたら一緒に行ってと言われて、断ったけど、

手を引っ張られ、無理やりどっかに行こうとしていたみたいです。

 

その時は、遠くから見たら手をつないで歩いていく友達を

追いかけようと思ったのか、なぜ、あかん!!って思ったのかも分かりません。

 

いくつもの偶然が重なって起こった出来事。

 

あの時、何も気にせず、いつも通り帰っていたら・・・

 

あの時、知り合いのオジサンと一緒におるねって見過ごしていたら・・・

 

今考えただけでも、ゾッとします。