[実話] あのおばあさんは?!~薄れゆく力~

中学生の頃

 

中学2年生の頃、私は芸能界に興味を持ち始め、親に内緒でオーディションを受けた。

 

なんでもいいから、親元を離れたかったのかもしれない・・・

 

劇団に入ることは出来たが、特待生でもなく普通に受かったので、

授業料もかかり、通うための交通費・・・

 

受かったことを親に伝え、通いたいとお願いしました。

 

それから、一年半通って辞めることにしたのですが・・・・・・

 

 

レッスンを受け始めて、一年が過ぎたころ、

 

舞台に立つことが決まりました。

 

 

学校が終わって、家に帰り

電車で練習スタジオに通う半年・・・

 

すごく大変で、でも楽しくて続けることが出来たんだけど。。。

 

変に感がさえ始めたんです。

 

家に居ると

「お母さん電話なってるよ~」

 

電話の傍にいる母に、なんで取らへんの?って思いながら声をかけると

「何言ってんの?鳴ってないよ~」

 

「ん????耳悪いんちゃう(笑)」

母に行った私は、固まった!!!!

 

その時、ホントに電話が鳴りだし、自分の勘違いに気付いたんです。

 

その時は意味が分からず、空耳だったのかな?と思っていたのですが

 

そんな電話の前予知を繰り返していくうちに

 

今度は、玄関のドアが開く感覚・・・・

 

 

お客様や誰かが家に来る前に玄関のドアが開き

誰かが来ている感覚になる事も増えていきました。

 

 

変な感覚が続く中、応援してくれていた担任の先生に相談したんです。

 

「今、神経使って集中する事をしてるから、色んな事に過敏になってるんちゃうか?舞台が終われば治まるよ。」

 

 

先生のその言葉を信じ、気にしないように努めました。

 

 

学校から帰ると、自転車でスタジオに行くのに、都合のいい駅まで20分。

駅からスタジオの最寄り駅まで30分。

スタジオまで徒歩10分。

 

往復1時間・・・・

 

家から最寄り駅まで行く為、近道をするために

人通りの少ない川沿いをひたすら走る!

 

帰りも夜遅くなるので、帰りはすごいスピードで漕いでいたのを今でも覚えています。

 

 

ある時、スタジオがなんとなく暗い雰囲気。

「あれ?なんか変な感じが今日はするな・・・・」

 

気にせず稽古!稽古!

 

今日も早く帰ろ!練習終わったら速攻で帰ってやる!

 

心の中で思いながら、稽古していたのですが、

その日はいつもより遅くなり、

 

「このままやったら家に着くの23時頃やな~」

 

そんな事を思いながら、ダッシュで駅に向かいました。

 

最寄り駅に到着し、メッチャダッシュで自転車漕ぎ漕ぎ!!!

 

 

川沿いを走って行くと、少し墓地の横を横切るんですが、

そこに少し腰の曲がったおばあさんが歩いているのが見えました。

 

「え~~こんな時間におばあさん!??」

 

「え~~お墓参り?!??」

 

「え~錯覚?」

 

心の中で自問自答しました。

 

 

通り過ぎ、気になったので振り返ったんですが

「おる!錯覚じゃないみたいやな安心安心」

 

心の中でホッとしながら

 

 

スピードは落とさずにそのまま帰りました。

 

 

 

次の日も、スタジオは変な感じで

帰り道・・

 

同じ様におばあさんが居るのかな~と思いながら

ダッシュで自転車を漕ぎその道に差し掛かりました。

 

 

「い・な・い!!!!!!ヨシ!」

 

 

私は安堵しました。

 

 

 

それから数日、スタジオの変な感じは一層強く感じる様になり、

 

帰り道のおばあさんの事は忘れていました。

 

 

体調があんまりいい状態では無い事にも気付き出した頃・・・

 

 

「あれ???あのおばさん??またこんな時間にお墓参り??」

 

 

次の日も

「あれ??またおる???気にし過ぎかな」

 

 

次の日も

「え??今日も??」

 

 

さすがに私も変に感じ始めました。

 

 

そんな毎日が1週間ほど続いたある日、

 

 

今日はほんとに体がダルイ・・・・

稽古も明日は休みだし頑張ろ!!

 

気持ちを奮い立たせて稽古も終わり

帰ろ~~

 

 

しんどさもあり、おばあさんの事も忘れていたんですが、

 

「あっ・・・あばあさん・・・今日もいた・・・・・」

 

なんとなく気にはなったのですが・・・

「しんど~はよ帰ろ~」

 

お墓の横を通り過ぎ終わるころ、

 

「あれ?自転車進まん??・・・・・・」

 

・・・

 

 

・・・

 

 

「ヤバい!!!!!」

 

・・・

 

「後ろ見たらあかん!!」

 

 

!!!!

 

 

そう思った私は、やめて!!!離して!!

 

足に力はいれ~~~~~!!!!!

 

 

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立ち漕ぎをしながら体重を片足に乗せ

思いっきりペダルを漕ぎました。

 

 

クックっと少し進んだのを機に

もう一度ペダルに力を込めて漕いでみたら

進みだしました。

 

 

振り返らずに思いっきり漕いで帰りました。

 

 

それから私はその道だけをずらし、他の道を通り

川沿いを走っていける道に変えました。

 

 

でもこの事をきっかけに

舞台の練習や、本番で

私は色んな体験をしていく事になりました。

 

 

 

これ以降のお話はまた今度・・・・