ホントにあった不思議な話 【第9話】

ホントにあった不思議な話

高校生になり、劇団も色々あって辞める事になり、私は少し荒れていた。

家に帰るのも嫌になり、学校からまっすぐ家に帰る事が少なくなっていた。

そんな生活の中、小さなころから感じていた不思議な感覚も感じることが少なくなっていたんだけど、

それでも、完全に消えることはなかった。

いつもの堤防

いつの頃からか、私は学校に行くのも億劫になっていた。

それでも、毎朝学校に行くんだけど、学校に行く途中にある堤防に立ち寄る事が増えていった。

立ち入り禁止のフェンスの横をすり抜けて、堤防のある場所に座り込むことが増えていった。

気づけば学校は始まっていて、遅刻することが増えていっていた。

座っている間の記憶はほとんどなく、いつも同じ場所に決まったように座っているのだ。

周りから見れば、さぼっている学生がこんな所で何をしているんだろうと思われていただろう。

でも、なぜかそこに行ってしまうのだった。

学校

担任も、友達も、どうしたのかと気にかけてくれていたみたいだが、

私は、何を言われてもその行動をやめなかった。

いつもの場所に座り、いつものようにボーッとし、気づけば1~3時間経っている。

そんな変な行動を始めるようになってから、一か月ほど過ぎた頃、

私の周りに暖かい何かがまとわりつく感じがするようになり始めた。

それを感じると、学校にすぐに行くようになったものの、

それでも、一週間に2~3日は行っていた。

そんなある日、クラスで仲が良かった子が、堤防で座っている私の隣に座った。

友達

急に現れた友達に私はびっくりした。

「え?なんで?」

友達「おはよ~(笑)」

「何でここがわかったん?」

友達「何となくこっちに来たら居そうな気がして」

私のいた場所は、通りからは見えなくなっていて、堤防の反対側からしか見えない位置だった。

どうして、この場所にたどり着いたのか、本人も分からないと言っていた。

不思議なことが起こったことに、2人で笑い出し、話をした後2人で学校に行った。

先生「今日は2人で遅刻か?」

私たちは、「すみません。」と言いながら教室に入り、2人で顔を見合わせ微笑んだ。

その後

私は、堤防に行くことがなくなった。

あんなに、行かないといけないみたいな感じで行っていた堤防。

もちろん、立ち入り禁止の看板の横を通り、堤防に入っていっていた訳だから、

今考えても、なんであんなにあの場所に執着していたのか分かりません。

今だったら、立ち入り禁止の看板無視して入っていくなんて考えられません。

ホントに不思議な話。

友達が何気に来たあの日を境にまったく行く気も起きなくなったんですから。

今の私の見解は、友達に助けてもらったんだとしか言いようがありません。

その友達とは、今ではもう会うことも無いけれど、元気にしてるかなぁと時々思い出します。

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