今日、大阪府民へ向けて、大阪から注目される内容の発表がありました。
どういった内容だったのか?
効果や結果など見ていきましょう。
新型コロナ患者41名を対象に臨床研究
・1日4回、ポビドンヨードによるうがいを実施。(起床時・昼食前・夕食前・就寝前)
・入所中、毎日、唾液検体を採取し、PCR検査を実施。
・結果
「ポビドンヨードを含むうがい薬で宿泊療養者の唾液ウイルス陽性頻度は低下する」とされた。
他のうがい薬との比較
ポビドンヨードが含まれていないうがい薬の場合と、
含まれている場合とでは、ウイルス陽性頻度は30%ほど違いました。
重症化抑制効果があるか臨床結果をまだまだしていかないといけないみたいですが、
インフルエンザは喉の奥で増えるのに対し、
コロナウイルスは、舌で増殖するので、うがいでウイルスを減らしていく一定の効果はあるのかもしれません。
ポビドンヨードとは
世界中で感染対策に使われている、代表的な殺菌消毒剤の有効成分のひとつ。
茶色い液体が特徴。
・ワカメや昆布などに含まれるミネラルの一種。ヨード(ヨウ素)
・毒性を下げ、水に溶けやすくする成分。ポリビニルピロリドン
・うがい・手洗いや、傷の殺菌・消毒など
ポビドンヨードが感染対策に有効な理由
☆皮膚や粘膜に使える。
ヨードだけだと皮膚への負担が大きいが、ポリビニルピロドンと合わせる事で、
刺激を抑え、皮膚や粘膜にも安心して使えるようになっている。
☆体制を持った細菌・ウイルスにも攻撃
繰り返し使うと細菌やウイルスが、薬に対抗する力(耐性)をつけ、
効き目が落ちる薬もある中、ポビドンヨードは、体制を持った細菌ウイルスに対しても攻撃。
大阪府から府民の皆さんへ
1・発熱など風邪の症状に似た症状のある方及び同居家族の方
2・接待を伴う飲食店の従業員の方
3・医療従事者や介護従事者のかた
ポビドンヨードうがい薬を使ったうがいの施行の実施
8月20日までを強化期間として取り組んでくださいとの事。
うがいのやり方。
用法通りに薄めた薬を使って3回うがいをする。
まず、口に含んだら、口の中全体に薬がいきわたるようにし、舌の周りや全体をゆすぎます。
2回目、3回目は喉のうがいをします。
まだまだ検証段階
これからも軽症者の方たちに、臨床研究を同意のもとしていく事も発表されていました。
もし、これで重症化リスクが減るのであれば、有益な結果と言えると思います。
まだまだ、未知のコロナウイルス。
どんなに感染対策をしていても感染リスクは伴います。
少しでも感染リスクが減るのであれば、ポビドンヨードが含まれているうがい薬で
うがいをする事で、唾液に含まれるウイルスが減ってくれるのであれば、
うがいを習慣にしていくのも、感染防止策として一つの対策と言えるのかもしれませんね。
注意してほしい事
唾液検査をする前に、うがいをしてからでは、ウイルスをキャッチしにくくなる為、
陽性判定が出にくくなる場合があります。
あくまでも、41人を対象にした検査結果だったので、これからもっと、人数を増やして臨床研究されると言う事なので、
慌てて、うがい薬を買い占めるような行為はやめましょう。
そして、効果があるかどうかはまだ定かではありませんが、PCR検査を受ける場合は、
誤陰性を出さない為にも、注意した方がいいかもしれないです。
ただ、仕事や学校に行く場合や、人と接する事がある場合は、用心のために、うがいをするのはいいと思います。
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